院長ブログ

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2022年8月23日

頬のたるみの治療:フェイスリフト手術

頬のたるみの治療:フェイスリフト手術

カテゴリ:フェイスリフト  投稿日:2022年8月23日

こんにちは。広島のすず美容形成外科医院の岩垂鈴香です。

 

フェイスリフト手術について

 

フェイスリフトとは

頬のたるみ治療のうち手術による手法です。頬から首にかけてのたるみを引き上げ、若いころのハリのある肌をとりもどす治療です。5年から10年ほど前の顔の輪郭を手に入れるような手術です。具体的には仰向けに寝転がって鏡で顔を見ると、起きていたときのタルミが後ろに行きます。フェイスリフト手術の効果は、起きていても寝転んだときの顔が維持されているように手術します。

 

フェイスリフトの実際

フェイスリフトは髪の毛をデザインに沿って束ねてから開始します。耳周辺を傷が目立たない部位で切開するため邪魔になるからです。

麻酔方法についてですが、当院ではTIVA(完全静脈麻酔を麻酔科専門医の先生に担当してもらって手術を行っています)という麻酔で患者さんに寝てもらいます。その後局所麻酔も追加します。

耳周囲の予定線を切開し、たるみを改善するために切離する靭帯が存在する範囲の皮膚を広範囲剥離します。そしてその下のSMASという筋膜を切除、または皮弁にして挙上します。このSMASは顔の表情筋と連動しているため、皮膚だけでなくこの筋膜も引っ張ることで、つり上げの効果をより高めます。皮膚の下で十分に筋膜を引っ張り上げておき、口の周りにも張りが出るようにします。最後に皮膚を後上方につり上げながら、余分な皮膚を切り取って縫合します。

 

たるみの原因

たるみは、加齢や紫外線によるコラーゲンなどの減少により、皮膚の弾力が失われることで生じます。また、表情筋などの筋肉の減少や皮膚の水分保持力の低下によって、しわになってきます。また重力により皮膚や脂肪がたるんで下がることで生じます。

 

フェイスリフトの合併症

切った線が残ることです。糸のリフトと異なるのは、皮膚を長い範囲切開するので、必ず傷跡ができます。耳の後ろの傷は術後すぐに髪をアップにしたり美容院に行ったりするとわかってしまうので気を付けて頂く必要があります。短い髪型だと術直後は傷が後ろから見えてしまうので、フェイスリフトを受ける前は髪の毛を伸ばしておくと良いです。時間の経過と共に傷あとはわからなくなりますので心配はありません。

その他に、顔面神経麻痺がありますが、上記のような正式な手術を行っている場合、ほぼ起こることはありません。ただ、知覚異常は必ず起こります。頬の感覚が鈍い、耳たぶを触ってもわからないなど、術後早期に知覚異常はありますが、時間の経過と共に治ります。

その他、血腫、腫れが長引くこと、左右差、後戻りなどが挙げられます。

血腫予防には術中ドレーンを挿入します。また術後の圧迫が最重要なので、包帯でぐるぐる巻きにしています。術後の見た目は2日間、包帯によってとてもひどいので良くご理解ください。

後戻りに関してはどれだけしっかりと引き上げても、時間が経過すると徐々にたるみは再発します。 アンチエイジングの手術全てに言えることですが、
”アンチエイジングの手術は、時計の針を巻き戻すものであり、時計の針を止めるものではありません。手術が終わった瞬間から、ふたたび時計は動き始めているのです。”
この点をどうぞご理解頂きたいと思います。

 

 

すず美容形成外科医院(広島の美容外科、形成外科、美容皮膚科、二重形成、鼻形成、しみ、しわ、たるみ)お電話は082-222-6671 HPは http://www.suzu-clinic.com メールでのお問い合わせは http://www.suzu-clinic.com/contact/index.html#mail_form