わきが・多汗症・おへそ
わきが
汗を分泌する腺には、全身に分布するエクリン汗腺とワキの下、乳輪、陰部、外耳道、臍などに限局したアポクリン汗腺いう二種類の分泌腺があります。エクリン汗腺は体温が上昇した時に体温を調節するために分泌されますが、においはほとんどありません。一方、アポクリン汗腺から分泌される汗にはタンパク質や脂肪酸が含まれており、それがワキの皮膚表面にある細菌と反応すると独特のにおいを伴います。誰にでもアポクリン汗腺はありますが、分泌の活発な方は不快なにおいとなります。これがワキガです。
多汗症というのは、緊張・不安などのストレスから交感神経が過剰に働き、体温上昇とは関係なくエクリン汗腺から汗の分泌が異常に多く なるもので、脇だけでなく、頭部・手のひらなどに多く見られます。
ワキガ・多汗症の治療法
手術による方法
脇を横切る数センチの切開を行い、脇の皮膚の裏にあるアポクリン汗腺を直視し除去します。皮膚を縫合する際に、血液が皮膚内に溜まらないような処置をして綿と包帯で圧迫固定します。エクリン腺は皮膚の浅い部分に存在しますので、切除する事は難しく、ボトックス注射で神経ブロックし機能を抑える方法が有効です。- 注意事項
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- 術後の腫れや内出血は1-2週間ほどです。また術後の痛みは2-3日で引いてきます。
- 術後は腕の安静が必要ですので、肩を動かせるようになるには術後2週間、激しい運動は術後1ヵ月控えて頂くようになります。
- リスク・副作用・注意点
- 内出血、腫れ など
ボトックス多汗症治療法
ボトックス多汗症治療法
ボトックスは交感神経からアポクリン汗腺やエクリン汗腺に命令が伝わるのを遮断して、汗の分泌を抑える効果があります。ボトックス注射は臭いの気になる方も、臭いは気にならない多汗症の方にも有効な治療法です。ただし、効果が半年ほどですので、定期的に注射する必要があります。- リスク・副作用・注意点
- 内出血、腫れ、注射部位の発赤 など
おへそ
出べそ
小児の臍ヘルニア(でべそ)は日本人での発生頻度は4%といわれています。この状態は1歳までに約80%、2歳までに90%が自然に改善します。臍をコットンなどで抑える圧迫療法が有効であるといわれるのもこの時期までです。それ以降も成長とともに徐々に改善しますが、完全にはくぼんだおへそにならず、人目が気になってしまう形態の方もあります。そういう方にはでへその形成術があります。へそ形成術
でべその程度は大きく分けると2つあります。1つは瘢痕のみで出っ張っているタイプと、もう1つは臍ヘルニアを伴うタイプです。瘢痕のみで出っ張っているタイプは、盛り上がりの原因となっている瘢痕を切除して、自然な凹みを作ります。ヘルニアがあるタイプは深部にあるヘルニア門を閉鎖し、腹壁に皮膚を固定して、おへその凹みを作ります。へそピアス
当院では、診察でピアスを開けたい場所を確認後、清潔な状態で局所麻酔をしてホールを作成しています。へそピアスはご持参ください。(耳のピアスは当院にファーストピアスがございます)