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2022年9月6日
カテゴリ:お知らせ 投稿日:2022年9月6日
こんにちは。広島のすず美容形成外科医院の岩垂鈴香です。
陥没乳頭とは
陥没乳頭とは乳頭が凹んだり平坦な状態のことをいいます。
指などによる刺激で出るものを『仮性』、搾乳器などで強い刺激を与えても外に出ないものを『真性』と呼びます。
発生頻度
女性の10-20%が陥没乳頭を持っていると言われています。無症状なことが多いですが、先天性の約50%が遺伝によるものと言われています。先天性陥没乳頭で無症状の場合は、無治療で経過観察します。2次性徴以降も症状が持続する場合には、出産後の母乳育児や整容上の理由で治療を希望される方が増えてきます。
原因
陥没乳頭の原因は、母乳をつくる乳腺という組織と、つくられた母乳が通る乳管という管の発達のアンバランスさにあると言われています。また、線維状の索状物が短縮して乳頭を下方へ引っ張ることでも起こります。その他に、乳房のたるみ、乳腺炎、乳がんなどでも陥没乳頭の症状が出ることがあります。
治療
先天性の陥没乳頭で、指でつまみ出すと簡単に乳頭が出てくる軽度のものは、吸引機などでの保存的治療で治ることがあります。
保存的治療でも乳頭が出ない方や、指でつまんでも出てこない方は手術治療になります。手術方法は、乳管を切らない方法が主体になります。ご高名な酒井成身先生の手術方法が一般的になっています。
術後
出血しやすい部位のため、ガーゼと圧迫包帯をしてお帰り頂いています。翌日と1週間後に検診を行っています。痛みが強い手術ではありません。しかし、重度の方では再発してくることがあります。また切開した傷は目立たないですが、乳頭周囲に残ります。
陥没乳頭は形成外科で取り扱うことが多い疾患です。産婦人科や乳腺外科では取り扱う施設は少ないと思います。もしもどこに相談したらよいかわからないという方は、形成外科専門医に相談ご相談ください。
すず美容形成外科医院(広島の美容外科、形成外科、美容皮膚科、二重形成、鼻形成、しみ、しわ、たるみ)お電話は082-222-6671 HPは http://www.suzu-clinic.com メールでのお問い合わせは http://www.suzu-clinic.com/contact/index.html#mail_form